労務という分野で地域を元気にするさざなみ社労士事務所のきくちです。
今、職場において大切だとされている「承認」の力。あなたも承認できているようでできていないかも?
本日は承認するとはどういうことなのかについて書いてみたいと思います。
多様性の時代。職場において世代や性別の違う人たちとチームになって仕事を進めていかなければいけない場面がありますよね。
✓「Z世代の価値観がわからない」
✓「コミュニケーションを取りたいけどパワハラだと思われたら困る」
このようなお悩みは職場において多く存在するのではないでしょうか?
ではなぜこのようなコミュニケーションの壁を感じてしまうのでしょうか?そこには、「相手を理解しなければいけない」「いいところをほめてあげないといけない」「嫌われたくない」といった意識が過剰に働いてしまっているのかもしれません。
人間関係において、コミュニケーションを多くとった方が良いという考えがあります。私も自分の子供と多くコミュニケーションを取りたいと思い、話題を探し、気づいたことをアドバイスしたり、褒めてみたりしていたことがありました。
しかし、大抵うざがられたり、何かコントールしようとしているのでは?と思われてしまうものです。
必ずしも褒めることやアドバイスは必要ないのです。
では相手の存在に触れずにいればいいかと言えばそんなわけはありません。
アメリカの精神分析医エリック・バーン博士によれば、「幼児に十分なストローク(人との接触から得られる刺激)が与えられないと、その子の脊髄は委縮してしまい、肉体的にも、情緒的にも、精神的にも成長が遅れてしまう」ということです。
それぐらい、人の心身の健康にとって、人から受ける刺激(=ストローク)は大事なものです。
そこで求められるのが「承認」です。
承認の伝え方はさまざまです。「○○さん、おはようございます。」と挨拶する、自分から声をかける、感謝を伝えるといった言語(=バーバル)によるものから、相づちを打つなどの非言語(=ノンバーバル)のものもあります。そんな小さなことでも承認の表現方法の1つです。
仕事の場においては、相手の持っている資質や能力、行動を事実として認めること。
人は生まれながらに承認されたいという欲求があるので、認められて嬉しくないはずはありません。肯定的なストロークが行き交う職場ではモチベーションUPや良い人間関係の形成が期待できそうですよね。
「そういうことはわかっている、でもやろうとするとできない。」と言ってまったくやらないでいると相手から「存在を認められていない」「関心がない」と思われてしまうかもしれません。離職防止、エンゲージメント向上を目指すなら、ビジネススキルとして意識する必要がありそうです。
私もまずは肯定的なストロークを投げるのが上手な人を参考に、心がけてみたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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