「労務」という分野で地域を元気にするさざなみ社労士事務所の菊地です。夏休みも終盤になってきましたね。自分の子供に、夏休みの宿題の「自由研究」についてコーチングをしたらどうなるか。ちょっとやってみたので、今回はそれについて書いていきたいと思います。
ちなみに今週末は、年に一度の社労士試験です。自分も何度も受験してきました。ちょうど子供たちの夏休みも佳境の時期で、私は毎年「夏休みの宿題どうするの?!終わったの?!」という状態と、試験勉強の追い込みとがせめぎ合って苦しもがいていました。
そもそも他者の課題
当たり前ですが、子供の夏休みの宿題は、子供の課題です。ですが、実際には、親がそれに必要なモノの準備や場面を提供してあげないとなかなか進まないのです。お母さんあるあるですね。中でも「自由研究」という課題はその最たるものと言えるのではないでしょうか。
なぜ苦しかったのか。
子供自身が進めることを親が「後押し」することが必要だったのに、そうではなく、自分が進めなくてはいけない作業のように勘違いしてしまっていたのだと思います。
まずは、子供の課題と自分の課題とを、線を引いて分けることを意識します。
では、次にどんな風に対話をしていったか書いていきます。
実際の対話
私:まず「何をテーマに研究する?}
子供:「魚について」
あまりにも対象が広いので抽象→具体化する質問をしていきます。
私:「魚ってどんな魚?魚の何を研究する?」
子供:具体化すると、淡水魚・海水魚・海水の中でも深海魚などの分類の仕方があがってきました。何を研究するかは、いくつかの分類の生態を比較して違いを明らかにするということでした。
私:「どうして魚をテーマにしたいと思った?」
子供:「べつに(理由はない)。」とのこと。動機は特になく、思いつきで言ったということだったので、「何か役立ちそうなテーマってほかにある?」とテーマを再確認する質問。
子供:「かき氷をどうしたらふわふわに作れるか。動機はおいしいかき氷が食べたいから。」
年齢のわりになんとも子供っぽい答えだなと思いましたが、こちらの主観や意見は入れず、さらに質問。
私:「ではどう実験する?」
子供:「いくつか作り方を変えて、食べ比べる。」
私:「どう作り方を変える?」「いくつくらい作り方を変える?」
ここからは「仮説」を立てることが必要になってきます。
実は、子供は、テレビで「ふわふわなかき氷を作るには」というのを、少し目にしたことがあったようで、事前にいくらかの情報を持っていました。すでに答えになりそうな情報を持っているということもあえてここは否定せず、「動機づけ」や「仮説」のための要素の一つと考えました。
あえてアドバイスしない
大事なことは「自分で考えること」です。コーチングを知り、相手のためを想ったら相手にとってこちらの意見などはたいして重要ではないということを知ったのです。
これまでの私は子供にアドバイスばかりしていました。そうすると結局自分が判断していないので、何かうまくいかなくなったときにそのアドバイスに文句をつることができてしまいます。
その後、「砂糖を入れた氷を作る」「塩を入れた氷を作る」「炭酸水の氷を作る」など何種類か作り方を子供が直観的に上げていき、もし結果に違いが出るとしたら科学的に何でかを論理的に考えてもらえるように促しながら対話をしていきました。その間に決まったことをメモしていってもらい、そのメモをもとに実験を進める約束をしました。
コーチングがうまくいったかはわかりませんが、その後の子供の行動は早かったです。レポートも最後までメモを見ながらまとめあげたようです。
なんといっても私自身の心持ちがこれまでの宿題問題のときとは違っていました。コーチング後はノーストレスでした。もっと早くコーチングをやっていたら、私の社労士受験生時代の夏休みも違っていたかもしれません。
特に、自由研究のテーマを決めるなど、抽象度の高い、考える範囲の広いことについては、コーチングの対話で決めていくというのが向いていると思いました。
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最後までお読みいただきありがとうございました。社労士試験を受ける方、暑さに負けず頑張ってください!応援しています!
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